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フコイダン健康コラム 「とりあえずCT撮っておきましょう」で大丈夫? / 2010 / 6 / 11

先回は、日本ほどCT(コンピューター断層撮影)をよく撮っている国はないということを書きました。

そして同時に医療被ばくの心配について。



なぜ、日本の医療被ばくが多いのか?

それは、「無駄な検査が多いから」と言われています。

例えば、日本では、結核の症状もないのに職場での健康診断で胸部X線検査をしています。

実際には、結核の早期発見のためのX線検査は無意味とされており、諸外国では、「二週間以上原因不明の咳が続いたら病院を受診し、胸部X線検査を行う」のですが…なぜ日本はかたくなに健康診断で胸部X線検査をつづけているのか…??

謎です。

個人的には、無意味に健康診断のためにX線を浴びるのはお断りしようと思います。

最近では、健診での胸部X線検査義務廃止の動きが出ているそうです。



…とはいえ、残念ながら、今度は一回の検査でそれより何百倍も被ばく線量の多いX線CT検査が急増しています。



CT装置が、大病院だけでなく比較的小さな病院まで導入されています。

高額な医療機器を購入してしまったら、いっぱい使わないと経営上困ってしまう訳で、「とりあえず」とか「念のため」とか「がん検診のため」CT撮りましょうということになります。

利益とリスクを天秤にかける理論に立つならば、利益がリスクを上回らなければなりません。

しかし現実はそうなっていない場合がたくさんあると言われます。

ある医療被ばく問題研究グループによれば、「がん検診について検診の有効性を示す証拠がなく、被ばくのリスクを考慮したら中止した方がよいという意見も出ているなか、業界の利害が考慮されて廃止されそうにありません。CTによる肺がん検診も、それによって寿命が延びたという確かな証拠はないままに勧められようとしています。」



また、医療現場が多忙を極めるため、時間をかけた丁寧な診察ができないので「とりあえずCT」といった傾向があるとか。

疑わしい症例には医療訴訟に備えて「防衛的CT」を撮ることもあるそうです。

さらに医療スタッフ自身が低線量放射線のリスクを知らないという点、また、患者自らが安心のために安易にCT検査を依頼するという傾向があり、その結果CTが多用されるという現状があるのです。

公衆の年間線量限度は1ミリシーベルトですが、一回のCT検査で受ける線量は10~20ミリシーベルトです。軽く10倍以上です。

「とりあえず」で、安易に受けるべきではない、と感じます。


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